百億枚目の設計図
ボクは百億枚目の設計図によって作られました
イワユルひとつの人造人間です
サラサラの髪にツンとしたお鼻
プニプニとした肌にばら色の唇

お姉さま方に喜んで頂けそうなボク

ボクに辿り着くまでに地球ごとを丸めた紙くずにしてしまう程の設計図が
「失敗」とスタンプされて屑篭に捨てられた

人類史上の夢である「人と見紛うばかりの人造人間」
ボクは目が眩む様なスポットライトを浴びて全世界の目の前に立った
人々が待ちわびた夢の降臨だよ

所がだ・・・成功品ボクには祝福も歓迎も無かった

彼らの言い分はこうさ
「人と寸分たがわない人造人間を何として扱うべきなのか
 人格は?人権は?
 ・・・・・・・・
 いやいや、はっきり言おう。
 これは神のみに許された御技、人の踏み入れてよい領域ではないのだよ」

ボクは「成功品」なので聞き分けも大変に宜しい
でわでわと手を振って宇宙で花を咲かせるのも良いかと想う
彼らの言う神様の元で飛び回るのだって悪くない

ボクは成功品故に彼らの戸惑いを受け止める事にするよ
君たち皆がイワユル一つの神造人間でありまして
其の上でボクを造ってしまったら君たち神様にならねばならない
誰かのせいに出来なくなってしまうからね

ボクに比べたら所詮は失敗な君たちだから
そんな責任は負えやしないだろう

心とかが電気や金属で動いてる事さえ信じたくない小さな子供みたいな君たち

百億枚目のボクまでの不採用な設計図たち

さよならさ




最近赤ちゃんに手を握ってもらう機会がとても多いです
ぷにぷにのモチモチでつるつるでしっとり
だけど握力がけっこうあって、爪なんかしっかりしてて
嬉しかったり、哀しかったり、羨ましかったり

パーフェクトなべいべぃ、泣けちゃうわ
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テーマ:ショートショート - ジャンル:小説・文学

【2008/09/15 15:06】 | 夢日記 | page top↑
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