フルムゥンの蜂蜜漬け
ちょっと耳を貸してよコレは人伝に聞いた話なんだけどね
ある女性の持つ宝物のお話なのよ

その女性は耳にそれはソレは豪奢な細工を施した立派な鈴のついた
耳飾をしてるのですって
その造りを見たらどんな音がするだろうって想像せずにはいられないような
そんな美しい耳飾なんですって
だけどその女性はその耳飾りを自慢するどころか
長い髪と硬い仕草で耳飾を隠すんですって

信じられる?返って嫌味よ!
いっそ高慢に見せびらかしてくれたらコチラの興も冷めるっていうのにね

その女性にしつこく尋ねた人の話では…
しつこくっていうのは歯の間に挟まったトウモロコシの皮程度にらしいんだけど
まぁ、兎に角しつこく尋ねたのですって
「何故隠すの?何故自慢しないの?ドコで手に入れたの?」って
重い口からやっと出たのはこんな答え

「この鈴は愛する人から教わった方法で手に入れました
 そしてこの鈴を私の愛する方が特別なやり方で鳴らしますと
 部屋の奥から猫に良く似た獣がやってくるのです
 私には到底出来ないようなやり方と
 愛撫で私の愛する人を私よりも貪欲に愛してしまうのです
 もちろん私はその様に嫉妬に狂います…
 けれども愛しい人の満足げな眼差しを感じると
 胸を焼く嫉妬さえ愛しくて耐える他に術もないのです…
 コノ耳飾はとても大切でとても恐ろしい宝物なのです…」

まぁ本当に人を馬鹿にした作り話よ
私やトウモロコシの皮役が知りたかったのはオノロケではなくて
耳飾の出所だっていうのに!

立派な細工の割には値は張らないって噂もあるわ
私貯えだけなら幾らかあるし、そういう物で自分を飾ってあげても
いい年頃だって思ってるのよ

あら…どうしてアナタ笑うのよ
私なにか面白い事を言ったかしら?

え?

アナタはもう持ってる?
ダメよそんなの聞いてないわ
見えにくい所に施してあるからだから知らなかったダケだなんて
そんな話ナシだわ
何故教えてくれなかったの?!
私がこんな話までして欲しがっているって言うのに
何故クスクス笑いを止めないの?!

止めてよ笑わないで、馬鹿にされてる気分よ
え?
貯えで少しは着飾って好きな店先で気に入った本を読んでみろ?
嫌だわ本当に…アナタ私を馬鹿にしているのね
アナタが私に言った事はまるきりノイローゼ扱いよ

何故困ったように微笑むのよ
益々みじめだわ…

私もう帰るわ




明け方に夢とも想像ともつかないやり取りを聞いたのでメモメモ
私、一人二役しとりました
怪電波満載


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【2007/08/28 20:17】 | 記憶 | page top↑
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